「レディース・ジャケット」の商品解体 補足
先日、3/21付けで書きました
「レディース・ジャケット」の商品解体
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20060321 の補足です。
・ベントについて
既に商品は廃棄しまったので違うかもしれませんが、
ベントはノーベントでした。
ベントというのは上着のお尻周りの運動性と
密接な関係があると思うのですが、
ベントの歴史的経緯についてはいづれ触れます。
・着丈
ベントがらみで着丈について。
レディースに興味を持ち始めてから、
驚いたことが「短い着丈」です。
最近のメンズもレディース化現象(?)で、
着丈が短くなっていますが、とはいえ
メンズの着丈に比べ、レディースのそれは
標準値として短いと思います。
女性の体の曲線を美しくみせるため、
短い着丈が採用されているのかどうか分かりませんが
短くすることによって重くならずスッキリ見えると思います。
・毛芯と接着芯
ですが身頃にまんべんなくべたーっと、
接着芯がついており、ビックリしました
と先日の日記では述べましたが、これについて補足です。
私のスタンスとして、
「毛芯=良い 接着芯=ダメ」ではありません。
たしかに高級な仕立て服のほとんどは総毛芯です。
型崩れのし難さはまさに毛芯によるものだと思います。
またバストの美しいイングリッシュドレープのそれは、
毛芯によって描かれているような気がします。
ですが、弱点もあるわけで、
それは「重さ」だと思います。
「台芯+肩バス芯+胸増し芯+フェルト」
という四重構造ならば、必然的に重くなります。
最近の服はとにかく軽いです。例えば、
エディースリマンのディオール・オムはとにかく軽いです。
ディオール・オムが注目されたのは、
「テーラード」という基本を踏襲しているから、
とよく言われておりますが、