Dior Homme by Kibby 第二弾
「Dior Homme by Kibby」と題して
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070219
以前、勝手気ままに書きましたが、
今回は、その第二弾です。
メンズのフェミニン化が叫ばれる昨今、
色味の垣根が低くなる他に、シルエットも女性的になっています。
Diorの細身のシルエットが支持されたのも、
その当たりの時代背景があったのだと思います。
前回も触れましたが、細身のシルエット(ないし、タイトフィット)は、
やはり限界があり、着る私たち消費者も、提案する側も、
いつか飽きがきます。(それがファッション)
細身・タイトがどこまでひっぱるか、不明ですが、
Dior Homme 07-08FWでは、
上半身がタイトでルーズ(袖部分)、
下半身がボリューム(サルエルパンツ)でした。
この下半身のボリュームは、いづれ上半身に波及するわけで、
他のメゾンでは既にその傾向がでています。
前回と今回は、上半身とりわけ「ジャケット(以下、JK)」
というアイテムに注目しようとしているわけですが、
メンズファッションの歴史的流れを見ても、
60年代モッズルックに代表される細身のスタイルから、
70年代はイヴ・サン・ローランのパンタロンスーツのような、
細身を残しつつちょっと開放感をもたせたセクシーなスタイルへと進化した。
(この流れは、まさに今に似てくるような気がしてならない)
さて、冒頭で、フェミニン化について触れましたが、
この真逆である「男らしい」スタイルというのはまだまだ先と読みたい。
前回、述べた
>時代に常に新しさを提案することであり、
>キレイなシルエットの服である
をもう少し突っ込んで、「フェミニンな美しいJK」を
コンセプトとして掘り下げたい。
メンズものでありながら、
レディースを好んで着る男でも納得する、
ここまでフェミニンなのか、という服に挑戦したいのだ。
前回は、和服のうしろの襟を引き下げて着ること
いわゆる『抜き衣紋』をイメージソースにして
おりますが、今回は、これを進化させたいと思います。
そこで、Diorたるゆえ、Dior Hommeはもとより、
Mr.Diorによる「クリスチャン・ディオール」の
アーカイブを研究し、私は1950年秋冬のクチュールに注目しました。
それが右上の写真です。
このエリの部分のインパクト。体に沿った細身のライン。
これをやりたい。
また、このヘアースタイル。
最近オトコでもいますが、大和時代のマゲのように
マイナーチェンジさせて、似合いそうな気がします。