S・M・Lというジャケットのサイズについて

kibby2007-06-02

Tシャツ感覚で、テーラードJKを選ぶ世代
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070531
に関連した内容を書きます。


S・M・L・LL というのは、
1)どういう基準で決まっているのか
2)ブランドによって、あるいはモノによって、
 同じ「M」でも着心地が全然違うものがあるのはなぜか


1)どういう基準で決まっているのか?
S・M・L・LLというのはJISで決まっており、
http://www.style-connection.net/report/size_fit11.html
ここは改正もあるため、私もかなり勉強しなくてはならない。


2)ブランドによって、あるいはモノによって、
 同じ「M」でも着心地が全然違うものがある。

先にリンクを貼ったページなどをご覧いただければ分かるよう、
S・M・L・LLは寸法がだいぶおおまかに表示されている。


「M」というのは、身長170/チェスト92/ウェスト80を中心値としている。
この数値は典型的な「A5」の寸法である。
しかし、あくまで中心値である。
 

しかし、服を作る上でおおまかに作っているわけではない。
同じ「M」でも着心地が違うのは、使っているボディが違うからである。


レディースの物づくりにおいて、
ボディに布をあてて、服をつくっていくという
立体裁断(ドレーピング)という手法がありますが、


メンズ・テーラードにあってこの方法はとらないにしても、
同じ考え方ができるわけで、服を作るとき、
マスターとなるボディが違うわけです。


雑誌に載っている展示会の写真を見ても分かるのですが、
ボディに「Y6」とか「A6」とか書いています。これで、そのブランドが、
細身の「Y」なのか、普通体の「A」を元に服を作っているか分かります。


以前、「ジョン・ローレンス・サリバン」を取り上げたとき、
ちょこっと触れましたが、
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070203


コレクションブランドなどのコンテンポラリーなブランドは、
Y体採用していることが多いような気がします。
細身というのは服を見せる上でやはり一番キレイに見えるからであろう。


また、広い層をターゲットとしているブランドの場合だと、
Aだったり、ABをボディーとしていることがあります。
世の中、細身の人間ばかりではないことからみると理にかなっています。
服は着れなくては意味がないのです。


従って、
同じ「M」でも採用しているボディが違うため、着心地が違ってきます。