【ジャケット】と【スーツの上着】の違い
皆さんに質問です。
「【ジャケット】と【スーツの上着】の違いはなんでしょうか?」
これは、お直し場に在籍していた時からの3年以上にわたる疑問で、
当時、販売員さんに質問したところ、ますます分からなくなったものです。
【スーツの上着】を【ジャケット】として単品使いする今。
この疑問はナンセンスなのかもしれないが、考えたい。
現時点で、この疑問に関して完全な解決にはいたっていないのですが、
今まで分かっている範囲で今回は記事にしたいと思います。
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【ジャケット】と【スーツの上着】の違いは何?
◆第一の考察 〜「パターン」の違い?〜◆
まず、「パターンの違う、のでは」という考え。
これは、否です。【ジャケット】と【スーツの上着】とで、
ブランドによっては、同じパターンを使っている場合があります。
◆第二の考察 〜「生地」の違い?〜◆
【ジャケット】には使えるが、【スーツの上着】には使えない生地があります。
特に、甘い織りの生地は、スラックスに使ってしまうとヒザがぬけやすいため、
【ジャケット】のみ使うものがあります。
次に、柄。
チェックなどで、特に大柄なものは、
【スーツ】にすると、くどくなってしまうので、
【ジャケット】のみ使うものがあります。
しかし、今秋冬はグレンチェックが流行りの兆候があり、
この感覚は大分変化していくことが予想されます。
◆第三の考察 〜「デザイン」の違い?〜◆
もはや【スーツの上着】もデザインに富んだものが多いですが、
【ジャケット】の方が、感覚的なデザインの制約が緩いと思います。
(これは柄に共通する考え方です)
◆(とりあえずの)結論◆
最終的には、感覚的な違いと言えそうです。
その時代、時代によって、感じ方は違い。
明確な違いの定義なるものは存在しないように思う。
確かに、今までの普通の【スーツ】は、【ジャケット】として、
単品使いすると見た目におかしく、何か違和感を感じます。
しかし、モードの【スーツ】だと、
エリをピークドにしたり、前釦位置を低くしたり
着丈を短くしたり、あるいは極端に長くしたり、
クセのあるとんがったデザインにをしているものは、
単品使いをして、デニムなどにあわせても違和感がない場合があります。
また、モード(特に東京モードを含む)は、
【スーツ】をセット・アップとして上下別売りしているため、
【スーツの上着】を【ジャケット】として単品使いする今を支えたのかもしれません。
例えば、若い方だと上着は買えるけど、パンツを買うお金がないなど。
この問題になると、必ず自問する
「スーツって何?」