アパレルの店頭で、偽装発覚。

アパレル業界の、しかも、店頭で働く身として、
この偽装事件について、ブログで触れないわけにはいかないであろう。


事件については、今月10日発売の読売ウィークリーにて、
報道されたのだが、詳しくは下記の通り。
http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/kab/071210/071210_mbiz126.html


要約すると、
「ヤング向け某レディースブランドにて、店頭の販売スタッフが、
自店在庫の商品を、一時制服替りに着用し、
着用後は消臭スプレーなどした後に、在庫に戻す」

という一連の偽装。


アパレル業界の、特にレディースブランドにいたっては、
偽装が発覚したブランドの会社にあって、
最近「販売員を正社員化」するなど手厚い保護があるものの、
賃金が低く、制服着用代を捻出することが難しい背景があったのかもしれない。
あるいは、制服代を会社がもつシステムならば、販売管理費の圧縮か。


ただ、偽装はお客様への期待を裏切ったことと言わざるを得ず、
同じアパレル業界にいる身として、大変に恥ずかしいことだ。


ちなみに私は他社のメンズブランドの販売員であるが、
本当に、今回のような偽装のたぐいは見たことが無い。
メンズのテーラード系は必ず「直し」が入るため、
こういったことが起き難い背景があるのかもしれない。


唯一考えられることとして「ネクタイ」が、
今回のような偽装が起きやすい商品と言えるが、
私が知る限り、私が勤めているブランドや、
周辺の他のブランドで、偽装をこの目で見たことがない。


ただ、食品に始まる偽装事件が、
アパレル業界に飛び火したことは、残念でならない。
しかも、同じような偽装が他のブランドでもあったと、
読売ウィークリー最新号では新たに報道されている。


思いのほか、他メディアでは報道されていないが、
今回の偽装事件がまた再び起きないよう、
当たり前のことを、当たり前にして、真摯に商売していきたい。