「新しい男」 1/23(水)繊研新聞より

kibby2008-01-23

この08-09秋冬パリ・ミラノコレクションの総評
1/23(水)繊研新聞の一面で報じられているのですが、


中で気になったのが「新しい男」
以下、斜め太字が繊研新聞の引用です。



全体的に静かなコレクションの中で、ひときわ目立ったのは新しい男のスタイルを志向するデザイナーたち。その代表的な2人はミウッチャ・プラダとラフ・シモンズ。「プラダ」と「ラフ・シモンズ」はいずれもミニマルでありながら、今までの男の服の制限からちょっとずれたニュアンスを持つ。女性服では当たり前のように存在する背中のジッパーやボタンは、歴史の中で男の服から消滅してしまったもの。この2人のデザイナーはいずれも、一人では着るのが難しいこのディテールをメンズウェアに取り入れている。どこかフェミニンでフェティッシュな要素で、これまでのメンズウェアにはないミニマルな世界を持っている。


プラダ

1stルックから、女性的な雰囲気を思わせるコレクションを匂わせた(写真左)。
もっとも男性的なアイテムであるはずのスーツで、そう思うということは相当だ。
このコレクション、ミニスカートらしきものも登場するのだが、
モデルの顔立ち、雰囲気、そして体型が男性的ではありません。
画像・動画:http://www.vogue.co.uk/Shows/Video/Default.aspx?showid=5678



私が今まで、このブログで述べてきた「著しく細い体型」と、
繊研の言う「フェティッシュな要素」を持った服が、
「新しい男」を導き出すのかもしれないが、


少なくとも東京の街を歩いていると、
この「新しい男」は、もはや新しくはありません


恐ろしく肩がなく、肉のないモモ、
ダイエットで作ったというよりは、もともと痩せ細っている感じ。
スキニーパンツを本当にスキニーに履きこなし、
メンズ服は大きいので、レディースのトップスを着こなす。
彼らが、ストリートでファッションを牽引しているのは間違いない。
(今年はどうなるのかは分からないが)


ただ今までのアパレルや世間が想定してきた男でないことは間違いない。
この「新しい男」と聞いて、思い出すのが、
06年のメンズノンノ9月号で見かけた彼。



その名はティーブ・ハモン/Steven Hamon
当時21才で、ランバンのアシスタントデザイナー。
こちらの海外ブログの写真も凄い印象的。書き手は、友人のもよう。
http://dianepernet.typepad.com/diane/2005/03/lifeblog_post.html
(最新のショーと展示会の模様が見れる個人ブログです、凄)


男とはかけ離れた形相とたたずまい。
今、彼は何をやっているのだろうか。
何を作っているのだろうか。興味大。