「お前、負け組になるぞ」から四年

「お前、負け組になるぞ」


四年前(当時23歳)、勤めていた会社を辞めるときに、かつての上司に言われた言葉である。僕は軽い鬱(うつ)になり失踪するがごとく、会社を辞める形になり、上司や会社に迷惑をかけたはずなので、そのような言葉を言われても、しょうがないと思っている。むしろ、その言葉は僕に対する最後のエールだと認識している。


あれから四年が経ち、今は百貨店のスーツ売場で、販売員として働いている。月収は当時の三分の二になり、年収は300万円にとどきません(これが、アパレル販売員の実態)。お金が全てではないという意見もありますが、この収入での生活はギリギリで、残念ながら彼の期待に反して、負け組に属してしまったのかもしれない。


同じ大学に通った友達の中で、知っている範囲でいうと、月収は、僕のトリプルスコアを記録する人が現れました。現在は交流がないが、法曹の道(弁護士、検事、裁判官)へ進んだ人もいるので、所得の差はもっとついていると思います。


『年収300万円時代を生き抜く経済学(光文社)』を書いた森永卓郎も、昨年出版した『年収崩壊(角川新書)』では「年収300万円もいまや危ない」と述べている。今や、目指せ300万円の時代に突入してしまったのかもしれない。残念ながら、僕も、その目指せ300万円の一人になってしまった。


今までブログでは、私キビーのパーソナルなことはなるべく書かないようにしてきたのだが、情報発信している以上、その責任として、キビーとは何者なのか、書かなくてはいけないのかなと思い。先日プロフィールも公開し、今回、グチにならないよう心掛け、こういった内容を書いてみた。


その背景として【Kibby for MEN.】お客様アンケート で、当ブログを見ている方のうち、約60%が学生の方だったことが影響している(就職活動中の学生からスーツに関してメールをもらうこともあり)。


先日、ファッション業界以外の大手企業のリクルーターを手伝ったのですが、就職氷河期だった僕の時代とは違い、売り手市場の今の学生のスタンスには本当にビックリした。別に「彼らは恵まれている」とか言いたいわけではないが、その学生には、今の立場を存分に活かして、勤め口を探してもらいたいと思う。


僕も、君たちに負けないよう、動くときが来た。もう、負け組はイヤだ。

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ただ今、当ブログ【Kibby for MEN.】のお客様調査をしております。
簡単なアンケートで、二、三分もかからないと思います。
今後の当ブログの更なる発展に繋げていきたいので、
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