「前年は嘘をつかない」

昨日に引き続き、
「販売」を科学するシリーズの第二弾。


仕事には目標があってしかりで、
ただ漫然と過ごしては進歩がない。


「洋服の販売」にも目標があり、
数字上の目標にしぼると、大きく二つに分かれます。
1.予算
2.前年の実績



1.予算〜今年の売上目標/年・半期・月・日〜
「予算」という言葉は、就業当時なかなかなじめなかったのですが、
一般的に使う「予算」とは、若干ニュアンスが違います。


一般的に使う予算とは、その枠内におさめることが良しとされます。
ex.予算内の経費で、イベントを実行する。足が出ると赤字。


が、洋服の販売においての予算とは、予め与えられた売上目標を意味し、
その予算を達成し、超えることが良しとされます。
ex.今月の予算1000万を突破し、1200万を売り上げた。予算超え!
(他のモノを売る業界でも同じ言葉を使うかも)



2.前年の実績〜ゼンネンという名の残像〜
新聞でも、前比、昨対という言葉をよく目にします。
前比・昨対(比)は、前年に対して、今年どうだったのかということです。


予算というのは、およそ営業サイド(会社)が予め決めた数字であって、
その根拠は前年の実績に依拠しているはずだが、
高い売上目標を敷き、予算を吊り上げることもできます。


しかし、「前年の実績」っというのは正直で、
その売り場の人間が汗水たらして作った数字である。


それは、えてして、去年の自分の数字であり、
異動してきた人なら、前任者の数字ともいえる。


この前年の数字に負けるということは、
去年の自分に負けるということである。
負け続けるということは、進歩が無い、
いや退化しているともいえる。


そう「前年は、嘘をつかない」
これは、今の売場の先輩の言葉。