『ダメ男がグッチの社長になったわけ』

今日は書店でふと買って読んだ本を紹介いたします。

『ダメ男がグッチの社長になったわけ』
著:田中伸一/出版:マガジンハウス/税抜1,429円

伊勢丹にて社会人をスタートとした田中氏がグッチグループの社長にのし上がっていくサクセスストーリーなのですが、田中氏は、主に経理や経営企画などの管理部門を経た方で、つまり百貨店において花形とされるバイヤーなどの売場出身の方ではない、「裏方」の人間です。百貨店の「裏方」の方の話を聞けるのは、なかなか珍しいです。

ちょうど経営コンサルタント小宮一慶氏の会計やファイナンスの本を読んだ後だったので、そういう視点で、実務家の仕事を見ても面白いと思います。もしくは、就職活動中の学生が自分の将来を描くときの参考になると思います。

なお、同じ伊勢丹出身で有名な経営者に藤巻幸夫氏がいらっしゃるが、こちらはリスタイルなどを立ち上げたバイヤーで、商品部の人間です。ちなみに、藤巻氏も田中氏と同じ、上智大学出身なのですが、全然タイプが違い、面白い。経営に対するアプローチも違う。著書を比較しても良いでしょう。しかし、田中氏は全然、ダメ男ではありません。

私も、田中氏がいたヤカタで、真の意味で「一介の販売員」だったわけですが、今後の自分のステップアップを考える良い材料となりました(「グッチの社長になりたい」とか、そういう意味ではないです)。なお、著書の前半に、田中氏が和洋食器時代の接客について書かれており、当ブログで販売テクニック的な内容に興味のある方は、チラッとのぞいて見ても面白いと思います。

本の情報はコチラ↓(別にアフィリエイトとかしてないです、汗)
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