こんどは「9年前」に僕が書いた企画書。末恐ろしい…

昨日こちらのブログに、8年前に就職活動の折、僕が作った企画書をアップしましたが、今度は、もう一年遡って、9年前の2001年、当時二十歳だった僕(大学三年生)が、政府主催のインターネット博覧会【インパク】のパビリオン・カレッジインターネット博覧会【カレパク】で開催されたビジネスプラン・コンテストでプレゼンした企画書を取り上げてみようと思います。ちなみに、このコンテストで何か賞を獲ったはずです。企画のエグゼクティブサマリーが、下の画像になります。


■企画書の全体像

企画の流れとしては、凄く強引なところもあるのですが、ビックリするのは、この企画書の結論部分です。その拡大が下の画像です。


■企画書の結論部分の拡大〜消費者参加型の口コミサイトを提案(CGM)

事前資料なども残っていたので、それを読むと、9年前の20才の僕は、当時電通にいらっしゃった濱田逸郎さんの提唱する【井戸端イジング】(意味は「インターネット内での自由な情報交換を前提とし、そこで発生する顧客間の相互作用をあらかじめ想定したプロモーション」「井戸端会議+アドバタイジング」)に注目して、ネット上での口コミを一度に集めた消費者形成型の口コミサイトを作って、それを商品開発とプロモーションにつなげていけば、最終的には企業のコーポレートブランドを上げることができるのではないかというアイデアを思いつき、企画書にしたため、ビジネスプラン・コンテストにのぞんだ。当時これを思いついた時、僕は物凄い興奮していたことを今でも記憶している。企画書を書いた2001年は、当時17歳の少年が起こした西鉄バスジャック事件以後、当初はネット上でも関心が薄かった「2ちゃんねる」が急速に覇権を握った時代背景を持っている年だ。当時インターネットは、煽りや誹謗中傷で盛り上がりやすく、「東芝クレーマー事件」もあいまって、大企業は、ネットの展開に手をこまねいたように記憶している(TV局とか特に)。しかし、僕は、マイナスの情報も含めて、商品やサービスの感想などを広くユーザーから募って、それをネット上で公開することが、口コミによる宣伝になると考えました。ちなみに2001年当時は、ギリギリ『ぐるなび』があるくらいで、かの『価格.com』のドメインが生まれたのもこの付近、あくまでベンチャーがユーザーの意見を集めていたにすぎず、小売店やメーカーからは冷たい視線を浴びており、この口コミの収集をシステム化し、大手企業がプロモーションとして使うことは、今のように一般化されていなかったように記憶している。


そして、もう一つ恐ろしいこと。僕がパソコンを初めて買ったのが「2000年7月23日」(ちゃんと記憶しているのが恐ろしい)。そして、この企画書に書かれている右上の日付が「2001.7.15」。パソコンを始めてから、ちょうど一年で、このくらいの資料を作れるようになっていることだ。どれだけパソコンと親和性があるんだか。


2010年の今、僕がどういう企画書を書いているのか。それを皆様に見せることはない。企画書ではなく、その成果を魅(み)せるが、本物のプランナーだから。