中央大学法学部過去問専門HP『六号館八階』概要

今からちょうど10年前、2000年・大学2年生の夏に、私キビーは、中央大学法学部過去問専門HP『六号館八階』を作りました。このサイトは中央大学法学部法律学科・政治学科・国際企業関係法学科にて実施された定期試験を復元したもの(つまり、過去問)を広く学生から集め、ネット上に公開しておりました。特に学期末などの試験期間中は、莫大なアクセス数を獲得し、主に合理的に単位を取得するための情報源として多くの中大生から支持されていたのは言うまでもありません。

しかし私が中大を卒業し、後輩にその管理を譲ったものの、2010年現在『六号館八階』は、後輩にはサイトを管理がしきれなかったのか完全に無くなってしまい、もはやその名を知る現役中大生はいないのかもしれません。それはかつて、かなりの時間をかけて作った僕としては、非常に残念なことで。せめてこのブログにて、こういうサイトがあったんだということを紹介できれば、と思うに至りました。

『六号館八階』の心臓部ともいえる「過去問コーナー」は上の画像のです。科目をクリックすると、右側のページに、その科目の過去問や授業の情報などが表示されるデザインでした。科目ごとにデータベース化することによって、効率よく情報を引き出せます。当時はフルブラウザが無かったものの、ケータイ電話にも対応していたので、いつでも・どこでも必要な時に必要な情報が見れました。投稿された科目数が大変多く、全て見るにはスクロールが必要だったので、実際に収録していた科目を全て、最後に載せておきました、その多さが分かるはずです。それでは実際に収録されていた過去問を実際にご紹介いたしましょう。

上記が、「憲法(統治)」の過去問題です。当然に同じ試験を受けた複数の学生から情報が寄せられることもあるので、それによって情報の信憑性も増します。また過去問の他に授業に関するコメントが付されている場合、翌年以降に履修を検討している学生にとって有益な情報になります。例えば、その授業の法律をいくら勉強していようと、担当教諭が支持している学説に沿った答案を作成しないと、良い成績が得られないケースがあります、この場合、そういった情報を共有することができます。

なお現在は、『みんなのキャンパス』というリクルートが運営している大学の授業評価・講義情報サイトがあるものの、本来こういったサイトは企業ではなく、現役の学生が運営してしかるべきだと私は考えます。また、時代はかわり、(原則として)法曹界に入るためには、ロースクール(法科大学院)に入学しなくてはいけなくなりました。そして、その入学には、大学の成績証明書を出す必要があります。大学の勉強そっちのけで、入試の勉強だけしているわけにもいかなくなったのでしょうか(詳細は知りません。でも評価が悪いよりは、良い方がいいでしょう。社会人枠のケースも出てくるので)。また、この就職氷河期、せっかっく内定をもらったのに単位がとれなくて「留年」となると「あの時、勉強しておけば良かった」と無駄な後悔をするばかりです。

どんな試験勉強でも過去問が有効な情報であることは、優秀な皆さまには言うまでもありません。是非、現役の中大生には、優秀な成績をとるべく、合理的な試験対策のために『六号館八階』のようなサイトを作ってもらいたいものです。東京大学(シケ対・シケプリ)、京都大学早稲田大学慶応大学などの大学は、過去問を扱った機能やサイトが今も充実しています。もし、「過去問サイトをやりたい!」という意識ある学生がいたら、お声かけください(近々、活動の拠点を海外に移すため、お早めに)。

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【実際に収録されていた「過去問」一覧 - 科目・授業名 - 】
アメリカ政治論,インターネットと法,運送法,外国法概論1, 外国法研究,会計学,科学と人間,科学・技術史 ,会社法,海商法,企業法総論,企業法特講(金融法務入門),企業法特講(銀行取引法),企業法特講(証券取引法),教育学I,教育学?,教育法,行政法,行政法1,行政法2,行政法特講,金融論,経済規制法,経済史,経済法,刑事政策,刑事訴訟法,芸術論,刑法,刑法I(総論), 刑法II(各論),刑法特講,契約法,現代経済政策,現代政治理論,現代日本政治理論,憲法,憲法I(人権),憲法II(統治),憲法統治,
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