日本人はやがて「没落貴族」になる

表題の反感を買うのあろう、この言葉は、ホリエモンこと堀江貴文」氏の言葉である。引用元は、今日のヤフーのトップニュースで、前後は下記の通り。 (*ちなみに僕個人は、堀江氏を好きでも嫌いでも無い)

日本人が東南アジアの国に現地法人をつくったとして、日本人の社長や上司が現地人よりも無能だった場合、「なぜ給料が俺よりも10倍高いのか。もう日本人の下では働けない」ということになりかねない。世界的にいえば、まだまだ日本の経済レベルは高い状態にありますが、このまま胡坐をかいていれば、日本人全体がやがて「没落貴族」のようになっていくでしょう。引用元URL:http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20110221-01-1401.html

堀江氏のグローバル感についてはなかなかのものがあるような気がします。 僕自身、現在海外たる台湾で職を探しているのですが、まさに上で挙げたことに近いことにブチ当たりました。「日本人だから給料は高くなるだろう」と就職活動開始時は、正直言うとタカをくくっていました。その考えには、なんの根拠もありません。ただ日本人だからというだけで、何の疑問も無しに思っていました。

聞くところによれば、日本での報道で、「中国大陸での現地採用の日本人の中には、給料において、中国人と同じの額になってしまうことがあり、現地採用の日本人が悲鳴をあげている」というのがあるようだが、「そりゃ、当然だろう」と、「今の」僕は思う。

僕ら日本人にとって、日本人である事実以外になんの強みがあるのか、世界の、いやイメージしやすく言うなれば、中国や韓国やタイやフィリピンや、そして今いる台湾などのアジアの国々の方々よりも、物価を無視した場合、その給料の差額分、我々日本人が本当にまさっていると言えるのであろうか。

確かに、戦後日本において、急激な経済成長があったのは確かだが、それは、僕ら少なくとも30歳以下の世代の成し遂げた成果では無い。上の世代の成果だ。なのに、それに胡坐をかいて、先の例でいえば「日本人なのに給料が低い」と言っているのは、言語道断である。就職活動開始時の僕の考えも、これと同じ発想であり、我ながらお恥ずかしい限りである。

本当に優秀であれば、それ相応の対価である給料が支払われるはずである。もし不相応であれば、その判断を下している会社の問題であり、本当に優秀であれば、相応な待遇を用意してくれる会社は絶対にある。評価基準は、仕事に対する能力であって、国籍では無い。

従って、僕自身に能力がないならば、それまででしかない。最悪のケース、(言葉は悪いが)ケツをまくって、日本に帰るしかない。
僕は、僕の人生に後悔の無いように生きてきた。仕事においては、最大限のことをしてきたつもりである。その姿を見てきた人たちは、「なんでお前、大学出たのに洋服なんか売ってんだよ」とは絶対に言わない。これは僕の価値観を理解してくれたとして、本当に嬉しいことです。

正直言うと、今本当に苦しいです。でも、僕も就職氷河期を経験してきた世代です。あの時も本当に苦しかった。僕は大学三,四年の時100社以上受けて、最後の最後に1社だけ受かった人間である。今回もなんとかなるはず。


「なんとかなる」、
いや「なんとかする」、
いんや「なんとかしてやる」、
いやいや「なんとかしないとヤバイぞこれ」