『東京ビスポーク』という言葉が出てきた。

先週発売されたWWDで、
07-08FW東京コレクションのメンズを分析しており、
その中で、「東京ビスポーク」を唱えている。


ウェアラバウツ、アトウ、サトルタナカ、ジョンローレンスサリバンという
ブランドを引き合いに出し、特にジャケットについて評価し、
「今の東京の空気にピタリとハマる」と報じています。


さて、この「ビスポーク」
さりげなく誌面では使われておりましたが。
「ビスポークと」とは、英語で「Be-Spoken」、
つまり職人と客が対話しながら物を作り上げることオーダーメイドのことです。


「東京ビスポーク」。とても聞こえが良い言葉ではありますが、
先に挙げた既製服に使う言葉では、本当はありません。


「東京ビスポーク」が、お客様との会話を重視し、
既成服で、丁寧なフィッティングを施すという精神が含まれている言葉ならば、
現在の私の目指すところでもあります。


また、現在のテーラードブームがどこまで続くかにもよりますが、
今後の可能性として、先に挙げたブランドの中に
パターンオーダーなどの対応が出てくるのであろうか。
丈や巾の補正に加え、体型補正ができるならば、
本当の「東京ビスポーク」になる。
そうしたら、最強だ!

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【ジョンローレンスサリバンのパターンオーダー】



実際には存在しませんが、バーチャルで。
例えば、私がお客様であるとして、
「ジョン・ローレンス・サリバン(以下、サリバン)」を買うとする。
私は168cmで、JISサイズでY5を着用しているが、
着丈、袖丈から察するに、本来ならば36というサイズが適当なはずだが、
肩幅があるため、サリバンでは、38サイズを着用している。
従って、ちょっとした不満もでてくる。
(参照:http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070203


これをより私の体型とサリバンの世界を調和させようとするならば、
パターンオーダーが必要になってくる。
38サイズのゲージを使って、着丈・袖丈をそれぞれ2cmツメ、
(パターンオーダーなので、着丈をいじると、ポケット・釦位置も移動!)
ダキ巾も0.5cmほど出しても良い、あと中胴(ウェスト)も2cmツメ、
そして、体型補正(反身補正など)が必要だ。
未だない、サリバンのパターンオーダー。まさに東京ビスポーク。


柳川荒士さん、勝手なこといって、すみません。
でも、サリバンでパターンオーダーができたら、凄いと思います!!
もし路面店を作るならば、そこのみ対応可能とかで。

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いづれ述べたい事柄】
背広→スーツ→テーラード という言葉の変遷