Ｔシャツ感覚で、テーラードＪＫを選ぶ世代
私のスーツの販売業務では、
Y5とかA6などのサイズ表記（体型号数表示）での
スーツを取り扱っている。
この表記はJISで決められているところであり、
なんと２４サイズに分けることができる。
一つのスーツに２４サイズあるのである。
このサイズ表記の説明は↓に譲りますが、
http://homepage3.nifty.com/E-shop/top/L4004.html
簡単に説明すると、身長とウェスト寸法で決まります。
おそらく、この表記が日本では一番メジャーだと思う。
しかもパターンオーダーになると、
着丈、中胴(上着のウェスト)など縦横もいじることができるわけで、
フルオーダーまでいかないまでも、サイズとしてはほぼ無限大に広がります。
しかし、最近若い皆様が着ていらっしゃる
（私もそんな年ではありませんが）
とりわけモードのテーラードJKやスーツは、このサイズ表記をしておりません。
なので、どのサイズが自分にあっているか、分かりません。
私が見ている限り、下記のような３〜４サイズの分類かと思います。
S・M・L・LL
44・46・48・50（イタリアサイズ Dior Hommeなど）
34・36・38・40（イギリスサイズ ジョンローレンスサリバンなど）
1・2・3（アンダーカバーなど）
また、同じイタリアサイズ「44」というサイズでも、
ブランドによって着用感がまったく違うことがあるわけで、これは、
実はこのサイズ表記、44R・44Lなど横の巾をあらわすRやLがつくことがあるが、
実際のタグには「44」までの表記で、RやLが書いていないことが多いからです。
Ｔシャツ感覚で、テーラードＪＫを選ぶ世代、
つまり今のファッションを牽引する皆様からすれば、
24つのサイズなどあまり興味のないことかもしれない。
私の髪を切っていただいている美容師さんは身長180cm近くあるが、
テーラードJKのサイズはなんと「S」である。
またこれが似合う。ちなみにN.ハリウッドらしい。
厳密にいえば、当然袖丈も足りないわけで、
おそらくブランドの狙っているシルエットからすれば、
着丈も短いのだろう。
しかし、感覚的に、Tシャツ感覚で、
テーラードＪＫを着こなす、今の人たちの感性が、
完全に、その狙いを凌駕しているように思う。
あるいは、ブランドはそれも狙っているのだろうか。
こういう現状にあって。まだまだ駆け出しではございますが、
私のようなスキルを持った人間はどうあれば良いか、非常に考える。
テーラードというガチガチのキマリを持った世界にいるわけだが、
昨年からモードに興味を持ち、
仕事帰りは表参道経由なので途中下車して、皆さんの格好を見たりもする。
（本当はメジャーで採寸して、どのサイズ選んでいるか片っ端から聞きたいくらいです）
従って、短い着丈でJKを着たい感覚も分かるし、
コンパクトフィット（タイト）にJKを羽織りたいのも分かるつもりでいます。
しかし、感覚で、サイズを選ぶのは、凄いことではあるが、
ある程度の経験をしていたりしないと上手くいかない気もする。
私は、テーラードのフィッティングという裏づけに加えて、
今の皆様の「着たい感覚」にそった感じでテーラードJKを選ぶお手伝いができる気もします。
それが、これからの僕のするべきことなのであろうか。
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