「これ結構良くねぇ!」 08春夏 チェルッティ
▼08春夏 パリ・メンズコレクション
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070614 において
>気になったのは、7月1日に行われる「チェルッティ」。
と触れていたので、早速コレクションを拝見いたしましたところ、
画像:http://www.vogue.co.uk/shows/photos/Default.aspx?ShowID=4972
「これ結構良くねぇ!
僕の好きなテーラードのパターン。そして、
どことなくエディ・スリマンのDiorHommeのにおいがする」という第一印象
繊研新聞によると、やはり今回の2008SSが新しいチェルッティの初お目見えで、
デザインを以前ディオール・オムにいたニコラス・アンドレア・タラリスが担当。
なんとエディ・チルドレンがデザイナーなのだ!
本家のDior Hommeの、エディ・チルドレンのクリス・ヴァン・アッシュは
残念ながら、今回の08SSでは、時間的な都合もあると思うのだが、
酷評を受けているが、ここにきて他の子どもが頑張っている。
さて、そのチェルッティ 08SSコレクションは
左から
コレクションを見て、最初に「Diorっぽい」と感じた一体で、
ダブルなんだけど、たぶん締めないデザインで、
開けて着ると、Aラインで、非常にキレイなジャケット。
パンツは裾口が若干広がっているか、ヒザ巾と同じストレートか。
キレイなラインを描いている。
左から二枚目
07-08FW DiorHommeで提案された、ロングジレのレイヤードスタイル。
左から三枚目
細身のパンツとジャケットとのスタイリングがコンパクトでいい。そのジャケットは「変形ショールカラー!」
私がDiorHommeでは定番品だと思っていたもの、詳しくは↓
▼Dior Hommeにみる『定番品』,そしてポスト・エディ
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070218
一番右
ポスト・スキニーということで、「ワイドパンツ」に私は注目しております。
チェルッティは、もともと生地メーカーだけに、
ドレープ感をもったしなやかな生地が見てとれます。
歩く姿がカッコよさそう。
これが、チェルッティらしさ、のヒントになるかも。
これからチェルッティに関しては、
ランウェイリポートや雑誌などで情報がいろいろと出てくると思うのだが、
あとは、デザイナー・ニコラス・アンドレア・タラリスらしさと
そして、エディが音楽であったように、(メディアを通じて)
どこに魂があるかが我々にもっと伝わってくれば、
それによっては、大きく化けるブランドになるかもしれない。
日本では、どこで取り扱うか、ラブレスかIsetan Men'sか
かいもく見当がつきませんが、もし08SSで仕入れるならば、
すぐにでも試して、感じてみたい。
■チェルッティ CERRUTI
1881年、チェルッティ家の3兄弟が
イタリアのビエラに織物工場を設立したのがはじまり。
1957年にミラノで紳士服のプレタポルテを手掛け、
1967年には待望のメンズコレクションを発表。
着心地の良さを重視した、優れたデザインと高度な縫製技術、
最高級の生地が織りなすコレクションは高い評価を集めた。
日本では1972年に「チェルッティ 1881メンズコレクション」
として百貨店(確か、ADOでのみ)でスーツを中心に展開。
一部改:http://www.itochu.co.jp/main/news/2004/news_040714.html
■ニコラス・アンドレア・タラリス
カナダ・トロント生まれ。
NYパーソンズ卒業後、ヘルムート・ラングにデザインを学ぶ、そして、
ディオール・オムのエディ・スリマンの元で三年間アシスタントを務めた後に独立。
2004SSにパリでシグネチャー・コレクション(レディース)を開始している。
ユニクロのDesigners Invitation Projectでも話題を集めた。
http://www.nicolasandreastaralis.com/