デザイナーズ・ブランド(モード)の売上構成比

kibby2007-07-28

私はスーツを取り扱っているブランドの販売員ですが、
とりわけモード・ブランドの売上構成比に興味があります。
売上の全体の何十%がJKで、何%がスラックスだとか。


さて、07SSは、DiorHommeというブランドに出会い。
立ち上げから毎週出る新作をチェックし、
右上の画像のようなMDカレンダーを独自に作成しておりました。
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070309


この07-08FWも、このMDカレンダーの作成を継続し、
デザイナーズのMD展開の方針などが見えてくれば良いと思っております。
(仮説では、季節にとらわれないMD展開、NBとは考え方が違う)


で、売上構成比に話を戻しますが、
Dior Hommeに限ったことでいえば、
結局は内部情報なので、実際の数字は分かりませんが、
そのシーズンごとに象徴的なアイテムがあるにせよ。


売上の大きな柱となっているのは、「デニム」だと思う。


なぜそう思うのかといいますと、
実際に街を歩いていても、デニムに比べると、
JKにはじまる上モノはあまり見かけません。
(あくまで「比べると」です。見かけないわけではありません。)


DiorHommeを着る年代の核は、
おそらく20代前半から中盤前後と仮定しても、
上モノに手を出すのには、ちょっと高い。
まだデニムというボトムスの方が、
決して安いわけではないが、手を出しやすい価格で、
着回しがきき、何よりシーズンレスだ。


そして、「DiorHommeのデニム」という培われた話題性と
シンボリックなアイテムだから、という理由。


この構成比から、何を見出したいのかというと、
デザインーズ・ブランドも、シーズンごとに、
新しいものを提案しているかもしれないが、
安定的な売上を確保するためには、
定番品という存在が必要だし、それが、
ブランドを支えているかもしれないということ。


また、その定番品が、毎年変化していくことが必要で、
例えば、DiorHommeのデニムであれば、パターンが変わったり、
一目で分かる新しい加工が施されたりされる。
それによりDiorデニムの保有が一本/人では終わらない。


「デニム」が売上の大きな柱となっているかどうかは、
公式の情報を手に入れるか、ショップの前での調査でしか分からないでろう。