07-08FW 立ち上がり事情【ドメスティック・海外編】

既に立ち上がっているブランドもありますが、
「7月28日土曜日」に秋冬立ち上がりのブランドは多く、
テーラード・)ジャケットを中心に、お店に赴き、
勉強がてら(汗)、試着してきましたので、
その感想を自分のメモ用にブログに綴ろうと思います。


ちなみに私の今季のテーマは、
「ストリート・テーラード」「テーラードへの回帰」
07SSは「脱テーラード」をテーマとしていたので、
07-08FWでは、テーラードへ戻ろうと思う。まさにカウンターです。
あとストリートで着る、テーラードスタイルを探りたいので、
名付けて「ストリートテーラード」。そして、
自分の本業のテーラードとは、一線を画したい。



<ドメスティック・ブランド編>
*JAPANESE CREATOR'S BRANDを含む


■アタッチメント ATTACHMENT
個人的に大注目のロング丈のJKを見たかったのだが、未入荷。
試着したのは、着丈お尻がちょうど隠れるいわゆる
テーラードの世界でも着丈が適正のJK。かっちりとした仕立て。
(若い子からすれば長い着丈というと思うのだが)。
前釦に拝み釦がついており、肩パットもしっかり入っている。
フロントのダーツがナナメに入っているのが珍しい。
内ポケットの仕様も横についており、これまた珍しい。
良く見るといろいろこだわっているが、
ぱっと見では、落ち着いたJKといった感じ。


ラッドミュージシャン LAD MUSICIAN
黒田雄一がデザイナーを務める。レディースの展開もあり。
今季のイメージは、ローリング・ストーンズの映画より。
各ルックに、僕はミック・ジャガーを感じました。
試着したのは、コレクションでも登場したベージュのJK。
レディース仕立てで柔らかい仕立て。着丈が凄く短い。
レディライクに着たい人。レディライクな体の男なら似合うと思う。
コレクションでは、フロントのラペルの返りが凄くキレイだったが、
実物ではそれほどでもなかったのが残念。
確か裏地がシルク混だったと思うのだが、印象的。


■アトウ ato
某女優とご結婚された松本与がデザイを務めるブランド。
グレーのJKを試着したが、印象を忘れてしまいました。近いうちアップ。
コレクションに登場した、凄いコンケープの黒JKではなかったと思う。
実はちょっと今季注目してたりして。


■ウェアラバウツ WHEREABOUTS
アントワーク王立アカデミーを卒業した福薗英貴がデザイナー。
ピークドラペルとショールカラーの中間のような黒のJKを試着。
ひねりのあるデザインで、かっちりとした仕立て。面白い。


▼コスメティックレーベル Kosmetique Label
同じくアントワープ出身の三木勘也が
デザイナーを務めるれっきとしたドメスティックブランド。
今回は、フロントカットがアシンメトリーの黒の
前釦の位置の低いJKを着用。色違いもあり。
(たしか)肩もかっちりしたデザインで、デザイン・デザインした印象。
某超有名メンズで、これを試着したのですが、
「どこのブランドですか?」という私の質問に、
原産国表示を見て、「○○国のブランドです」と、
その国のブランドである旨を店員さんがお答えになったのですが、
どうなんでしょうか?揚げ足をとるのは嫌いですが、ちょっとびっくり。
小さいセレクトショップなら別に気にしませんが流石に某超有名だけに。。
cf:http://www.contemporaryfashion.net/index.php/none/none/4896/uk/work.html


▼リーツテイラーザズー REATS TAILOR ZAZOUS
以前から気になっていたブランドをはじめて試着。まだ店頭は春夏モノ。
知らなかったのですが、バタクの中寺広吉がパターンを引いている模様。
仕立ては軽い感じなのですが、私が試着したJKは背中のあたりが絞っており、
着ると姿勢がよくなる感じ(やはり中寺パターンだからか)。
ブリティッシュの進化系といった感じ。生地タグもついています。
バタクを着たことがないのですが、聞くところによるバタクの印象とは違い、
こちらのブランドは若い、ハッキリした感じが好みの方にオススメな感じです。
cf:http://blog.evergrey.shop-pro.jp/?eid=39367



<海外ブランド編>


コスチュームナショナル
ヤマモトヨウジでアシスタントの経験もあるエンニョ・カバサがデザイナー。
定番(?)ともいえる比較的前釦位置の高いデザイン。
モード!というより「落ち着いた」感じのJK。
つまり、モードの毒はない。20代前半の若い子が着るJKではない。
袖口が本切羽使用になっており、前2つは釦ホールが空いていない。


ラフシモンズ
今季大注目されているラフ・シモンズ。
コレクションだけ見ると、無機質、反コンパクトフィットという印象があるのだが、
黒のサイドとシングルの2つのベントのデザインが用意されている黒JKを試着。
ベントのデザインでお値段が変わるのは不明。
実際に来て見ると、別にゆったりとした印象はない。


▼キャロル・クリスチャン・ポエル
代官山のエクリュでは、秋冬の入荷は、まだ先の予定。
ウールやコットンのジャケットなどが入ってくる模様。
現在店頭では07SSのセールのJKなど生地が白いシリーズのみ。
他のインポートと比べても、お値段は高い。



今回見るだけで、着なかったジョンガリアーノバレンシアガなどの
パリコレクション系のブランドのJKは、非常に軽く、
ラペルや身頃、そしてラペルのかえりが凄くキレイなのが印象的なのだが、
それがお国柄なのでしょうか。国産であの感覚のモノをみたことがないのだが、
詳しい方に、是非そのあたりの事情を教えてもらいたい。
おそらく芯地も接着芯などの軽いものを使っていると思うのだが、
ドレス・テーラードで培われた"物造りの結晶"なのでしょう。
是非、解体して、その謎を解明してみたい。



<まとめ>
DiorHommeのJKについて、実は今回触れていないのですが、
上記に挙げたブランドに関して言えば、
日本で縫っているドメスティックブランド(つまりコスメ〜は除く)が、
日本人だけに僕の体にフィットしていると思いました。
どうも今回の試着では、インポートについては体が服を呼んでいませんでした。
値段がインポートの方が断然高いことからすれば、喜ばしいことですが、汗
来る8月下旬に店頭にならぶジョン・ローレンス・サリバンのテーラードJKに期待。