ウールのスラックスをより細身に履く方法

ここ一週間、ありがたいことに、
メールでの問い合わせを多くいただき、
その中でブログでも書いておいた方が良いと思った内容があったので、
こちらでもご紹介させていただきます。


それは、
ウールのスラックスをより細身に履く方法
です。


今年の夏から、
サンダルにウールのスラックスを合わせる着こなしが出て、


ウールのスラックスのドレスダウンの着こなしが、
これから07-08秋冬でもどんどん浸透してきそうな気配がしております。


さて今後は、ゆったりとした方向に行くとは思いますが、
まだまだタイトやコンパクトシルエットは主流です。
ウールのスラックスも細身に履きたいでしょう。


しかし、
なかなか自分の着たい服というのは見つからないもので、
自分の求める細身のウールのスラックスを探すのも一苦労です。


そこで、スラックスを"より細身"に履くテクニックの一つを
ここに書こうと思います。それは
「1サイズ落として、ウェストとヒップを出す」
という方法です。


"ツメ"て細身にするという方法もありますが
私はあまりオススメしません。それはなぜか。



【"ツメ"をおすすめしない理由】
・ヒップ・ワタリ・ヒザ・裾口を全体的に直す可能性もあり、
 大がかりなお直しでは、きれいなラインが出にくいため
・大がかりなため、工料も相当かかるため


もっとも、ツメる方は、(言ってしまえば)限界がないので、
フィッティングする側としても、"ツメ"でやりがちです。
(ツメ過ぎて、もし着られなければ、戻せばいいので)


しかし、服のラインをキレいに出すことを考え、
それが「細く着たい!」のであれば、
"出し"た方がキレイにおめしいただけます。
ただ、"出し"にもデメリットが当然あります。


【"出し"のデメリット】
・縫い代の量があるので"ダシ"にも限界があります。
 出し切れなくて履けない可能性もあるし、
 もし履けても、履いているうちにムリな体勢をとると
 生地が裂ける可能性もあります。
 (私自身が自分のスラックス裂いたことがあります、汗)
・ワンタックやツータックのデザインだと、タックが開く可能性があります。
・素材はウールに限られ、綿などの素材のスラックスには使えません。




なので、その【デメリット】を回避するために、
フィッティングの段階で、ウェストにきっちりピンを打って、
椅子に座ったり、しゃがんだりして動いてみて、
ウェストやヒップ、そして特にモモに無理がないかどうか、
確かめて、それで無理がないようであれば、
だいぶ回避できると思います。


しかし、細身で着るためのイレギュラーなフィッティングなので、
この方法をとる場合は、お気をつけ下さい。