上衣の「丈」に対するプライオリティがそれ程高くない今

Tシャツ感覚で、テーラードJKを選ぶ世代
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070531
の続編的内容を書こうと思います。


モード系で、テーラードJKを着ている人を見ていると、
ちょっと気になるのは、「丈」に関すること。
「丈」、つまり着丈や袖丈です。


短い着丈のJKが流行ったので、
テーラードのキマリでいう、
着丈の適正の考え方はここでは使えないのですが、


それにしても、日本で企画されたJKで、
SML展開のJKの「S」を180超の人が着るのは、
やはりバランスがおかしいのかもしれない。


180cmをターゲットとしたブランドで、
その中で、SMLを展開しているのなら、ハナシは別だが、
そういうことは、まず考えてありえないので
(JISのこともあるので)


およそ「S」というのは、4号の方を想定しており、
つまり身長165cm前後の方である。
従って、4号より身長が高い方がSを着ると、
着丈や袖丈が短くなるのは必然である。


しかし、現在、
JKの「丈」のプライオリティはそれ程高くないのか、
街を歩いていても特に袖丈が短い人をよく見かけます。


また、腕の長い外国人モデルやハーフのモデルが、雑誌で、
袖丈を短いまま着ていることがそれを後押ししているのかもしれません。


ですが、丈の重要度が低いかわりに、
今サイジングにおいて、横巾が重要な気がします。


今、JKは肩ではなく、身幅で着る
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070619
という着方もその表れだと思います。


その理由として、「路上で採寸」で分かってきたことだが、
今の若い子たちは、チェストが著しく細く
自分にあったJKを選ぶ場合、チェストが余らないようにするため、
横幅を重視し、長身でも、Sサイズなどを選ぶようになったのかもしれない。


さて、私の販売現場では、ただ「細身に着たい」ではなく、
「モードのJKのように、細身にスーツを着たい」というお客様に
まだお会いしたことはないのですが、
既にメールでは何人かからそういう相談を受けているので、
現場でも、もう近いうち必ず起きてくることだと思う。


それに対応するためには、
フィッティングのやり方を変えなくてはならないのかもしれない。