【Archive of Dior Homme #2】2005SSコレクション

先日、当ブログで記事にした
【Archive of Dior Homme #1】エディとオムの軌跡 が、
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070827
予想を以上に好評で、応援メッセージなどもいただき、とても嬉しいです。



そして、今回が、第二回。
テーマは、2005SS春夏コレクションです。


残念ながら、私自身この2005年は、
それまでのがちがちのテーラードの世界から、
モードにちょっと興味を持ち始めた時期で、


「身頃がミント色のショールカラーのJKか、凄いな!」
という感動を今でも覚えているものの、からといって、
「じゃあDior Hommeを着よう」とは思わず、
特に店頭に行ってみることもありませんでした。
(翌年入りなおした学校で、このJKを着た先生に出会います)



従って、当時の生のDiorHommeの風を感じているわけではないので、
私が、ここで記事を作成することは、若干ひけめを感じているのですが、


英・VOGUE http://www.vogue.co.uk/
スタイル・コム http://men.style.com/
当時の海外のキャットウォークリポートを読み、
それだけだと、私一人の情報収集になり、限界があるので、


友人や、ブログのお得意さまに事前にいろいろ教えていただき、
今回記事にすることができました。いつも本当に感謝です。


なお、you tubeにて↓
http://www.youtube.com/watch?v=RbQa9Xqkhso&mode=related&search=
エディのインタビュー付きで当時のコレクションの一部が見れます。
フランス語が全然分からないのですが、"garcon(ギャルソン)"だけ聞き取れました。
「少年のように細い」ということが言いたかったと勝手に想像。



■なぜ、2005SS?■
なぜコレクションごとに振り返る一発目の第二回で、
2005年の春夏コレクションを取り上げるのか?


それは、2005年という年のコレクションは、秋冬も含めて、
DiorHommeが最高の支持をえた年ではないかと思うからです。


これは私の意見というよりは、
何人もの人から、同じような意見を聞きます。


言葉は、それぞれの方で違いますが、
「コレクションが、カジュアル、ないしリアルクローズで、
 日常着的な要素が強く、コレクションルックそのままで街中を歩けた」

というような意見が多いです。


当時、「リアルクローズ」ないし「リアル」というのが、
たしかレディースも含めて、重要なキーワードだったと思います。
その風にDiorHommeも上手く乗れたのでしょう(いや、牽引したのでしょう)。


それでは、2005SSを見て行きます。
内容に間違いがあるかとは思いますが、
その際はどしどしご連絡ください!皆様の情報が、情報です。



■テーマ■
"beck"


"beck"とは、楽曲提供したバンドの名前。


海外キャットウォークリポートでは、
スキニーグランジというキーワードが挙がっておりました。


今メンズでは、スキニーブームの頂点に達していると思うのですが、
スタイリングをとっても、2005SSが影響を与えた原点なのかもしれないですね。



■アイテム別■



◆ウルフジャケット
ルック35で登場。コレクションの画像だと
正面からだけなので、分からないのだが、
背面に狼の顔が刺繍されております。
画像は既に終了しているネットオークションから
拝借いたしました。正面は一つ釦のショールカラー。







◆トリミングタンクトップ
トリミングが施されたタンクトップ。
いくつかのルックで登場し、かなり売れた模様。


◆Dバックルベルト
アローズベルト、通称 Dバックルベルト。
素材がキャンバス(約2万円)とレザー(4万円)があり、
色も、黒、茶色、オレンジ、ピンクと幅広い、
写真のベルトは、今見ても欲しいかも。
なお07SSに、店頭にて復刻販売。







◆ホワイト&レッド カラーパンツ
後期のDior Hommeでは見れない、
"赤"という強い色のパンツが登場。
実は、この赤パンツ。2008SSの
パリコレクション(メンズ)の時期に、
はいている若いフランス人が、
いたようです(繊研新聞情報)。
また、"白"というのは、
インナーだと普通ですが、JKや
ボトムスにもってくると強い色ですね。
私は貧乏症で汚れが気になりますが、
むしろ汚れていくのが粋か。







◆ワイドパンツ
海外のキャットウォークリポートでは、
「スキニー」がキーワードとして挙がっているものの、
ワイドパンツも登場し、よく支持されていたようだ。
今、ポストスキニーで、いろいろ提案があるが、
こういうバランスも参考にしておきたいところです。
「あの時、買っておけばよかったー」という方も。


◆スニーカー
04SSに比べ、ボリュームが無いカタチ。
コレクションにも登場が多い、白が人気。しかし、
実際の着用ではコンバースで代用している人も多かった。




■まとめ〜2005年という時代背景を交えて〜
代表的な、又は印象に残ったアイテムを挙げてきたわけだが、
この05SSで忘れてはならないのは、スタイリスト"祐真朋樹"の存在である。
http://openers.jp/fashion/sukezane_tomoki/index.html


まだ私は現物を確認していないのだが、情報をいただいた人の中には、
「スケザネさんがメンズ・ノンノで本人が着用していたのが印象的」
という意見や、
「(コレクションの)外品?だが、スケザネが着ていたピンクのシャツが記憶に」
など、祐真朋樹さんがDiorHommeを雑誌を通して、
日本の若い世代に広めていったのは間違いないことだと思う。


ちなみに、この翌年の2006年に彼は『Fashion News Men's』の編集長に就任し、
就任一発目では「2006-07 A/W パリ・ミラノメンズコレクション特集」で、
内容も評判が良かったようだ。


*コレクション画像・・・VOGUE http://www.vogue.co.uk/