「ディオール・オムの上着、街で見ないよね」

kibby2007-09-20

昨日銀座で、当ブログのブレーンのU君と彼が嫌いなスケザネさんが編集している『Fashion News MEN'S 2008』を見ながら、食事をし、08SSのトレンドカラーなどの話しをしていたのですが、そこで、ふと表題のことが出てきましたので、今回はそれについて書きます。


以前、デザイナーズ・ブランドの売上構成比
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070728 という記事において、
「DiorHommeは「デニム」が売上の柱になっているのではないか」
ということを書きましたが、その銀座の会合でも同じことが挙がりました。


ディオール・オム上着、街で見ないよね」


週に何回か表参道に行く私でも、街でみかけるのは
「デニム」「ポロシャツ」です。本当によく見かけます。
確かにまだ彼岸前ということで、30度を越える日が続いているので、
上着を羽織るにはまだ早いと言えますが。


また、以前の記事で「売れた」と書いた「サファリ・ジャケット」
「サファリ・シャツ」ですら街で着た人を見たことがありません。
http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070902


もっと言えば、07SSでかなり品切れを起こしたはずの
「アクリルのバングル(通称:ピッコロ・バングル)」
私は街でつけている人を一回も見たことがありません。


DiorHommeの取り扱いは、いくつかセレクトショップであるものの、
商品量の多い直営店は、東京で、たった3店(Isetan Men'sを含む)。


「たった」という表現は、やはりDiorHommeは、
高級メゾンであることには変わりないので、
正しい言葉の使い方ではないのだが、
ひとえにDiorHommeで「売れた」と言っても、
全国の百貨店にインショップで入っているブランドとは違うので、
その数はたかが知れているのかもしれません。


従って、高額なジャケットやコートの類の上モノは、
直営店から見ても、在庫を抱えるのは嫌なので、点数も少なく、
「売れた」といっても、街で見かけることがあまりないのかもしれません。


し・か・し、
そう考えると余計に、尻ポケットにダーツの入った、あのデニムたちを、
街で、よく見かけるのは、もの凄いことだと思う。


先日のユーロ高の関係もあってか、
07-08FWは価格が高くなっているのかもしれないが、
アンダー10万円で、主なデニムは手に入り、
学生や、薄給の私のような働者もなんとか手が出せる価格だ

また上物と比べ、ボトムスは試着しなくてもサイズ感がなんとなく分かるため、
インターネットショッピングとの親和性が高い


この2点が、ファッション性を除いたDiorHommeデニムのヒットの要因であり、
それが余計にディオール・オム上着、街で見ないよね」
と思わせるのかもしれない。正確には「デニムに比べて」を加えて


*右上画像・・・DiorHomme 07SS ダブルブレステッドジャケット
 いわずもがな、DiorHommeの上着の後ろ身頃の袖つけ部分には、
 横にダーツが入っているものが多いです。レザーやシャツ、ブルゾンなど。
 テーラードジャケットには入っていないと思います。