- Abercrombie & Fitch は、日本では売れない -

昨年暮れ、銀座にオープンしたAbercrombie & Fitch(以下、アバクロ) 」。本日行ってきたのですが、たくさんのお客様がいたのですが、全然売れてる気配が無い。アバクロの袋を持ったお客様を全く見ませんでした。

高い人件費を払って、ムキムキな男性販売員と、露出度の高い女性販売員がいますが、売上をとる体制には入っていない。演出だが、店内に流れている音楽にあわせて、まるでクラブがごとく踊っている販売員は、日本の風土にはあわず、逆にスベって見えた。店の音量を現在の70%に絞って、ドメスティックな販売力のある販売員に替えるなり、増やし、too muchな演出を辞めて、勝負すれば良いと思う

古典的マーケティングの5Pにあてはめれば、カッコイイ・価格相応な商品(「Product/Price」)があって、銀座という最高の立地条件(「Place」)にあるものの、販売員を「Promotion」として過度に捉えすぎてしまったため、現実的な売上をとる販売員としての「People」が完全に欠落

現場にいないホワイトカラーな人が「良い商品を置けば売れる」とよく勘違いしているのだが、売る人がいなければモノは売れません。その人も「売れる人」でなければ、ただマネキンと同じです。今回のアバクロが、そのケース。ちなみに、「そこそこな商品でも、優秀な販売員がつけば売れます」。バランスのとれた5Pであることが、大切。

Abercrombie & Fitch http://jp.abercrombie.com/