「アパレル販売」を「ファンクショナル・アプローチ」してみる

先日放映された『情熱大陸』にて、横田尚哉氏(建設コンサルタント)がとりあげられた。彼は、ファンクショナル・アプローチという改善手法を用い、この10年間で総額1兆円の公共事業の改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させた人物である。私自身、出身の影響で「カイゼン」という言葉には敏感なので、横田氏の著書『ワンランク上の問題解決の技術』を購入し、これまで経験してきた「百貨店における洋服の販売」をファンクショナル・アプローチを使って、その向上を図れるか試してみた。

結論から申し上げれば、徹底的に機能(ファンクション)に分解するため、客観的に「販売」を見ることができ、結果として、思いがけないところから、その改善点が浮き彫りになってきた。これは非常に興味深い結果であり、分析方法だと思った。このファンクショナル・アプローチは、全てのモノやコト(現象)にあてはめることができるので、これからも訓練していくと面白そうだ。なお、せっかくなので、今回「百貨店における洋服の販売」に行った「ファンクショナル・アプローチ」の過程を、このブログに記録しておく。ご参考までに。どういう問題が浮き彫りになるかお楽しみください。


【対象】百貨店における洋服の販売
【ステップ1】対象をパーツに分解する
対象つまりテーマである「百貨店における洋服の販売」をパーツごとに分解してみる。私は下記の5つに分解してみた。
A.お客様へのアプローチ
B.セールストーク
C.服を準備する(商品)
D.フィッティング(着せつけ)
E.クロージング


【ステップ2】分解したパーツを「名刺+他動詞」で表現する
ステップ1で分解したA〜Eのパーツをそれぞれ「名刺+他動詞」で表現し、機能を絞り込む。
A.お客様へのアプローチ;≪立ち位置をきめる≫≪お客様に声をかける≫≪お客様を見る≫≪ターゲットを決める≫
B.服を準備する(商品);≪商品を陳列する≫≪ハンガーを用意する≫≪棚銃器を用意する≫≪サイズを揃える≫≪展開スペースを確保する≫≪商品を発注する≫
C.セールストーク;≪商品の商品の特徴を話す≫≪買う商品を決める≫
D.フィッティング(着せつけ);≪ピンを用意する≫≪ピンを打つ≫≪フィッティングルームを確保する≫≪適正サイズを選ぶ≫≪寸法を決める≫≪お客様のサイズ感じるを聞く≫≪伝票を書く≫
E.クロージング;≪商品をつつむ≫≪代金を預かる≫≪お客様をご案内する(お見送りする)≫


【ステップ3】からは次回へ。