二位じゃダメだけど

本日は、川上徹也著『価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ(版:クロスメディア・パブリッシング)』で気になった内容を紹介いたします。

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日本で一番高い山である富士山は誰もが知っているけど、
日本で二番目の高さの山はほとんど知られていない

でも、一番じゃなければダメか、っと言われればそうではない。二位の山はたまたま知名度の低い山だが、他にも箱根山阿蘇山など、オンリーワンのブランドイメージをもった、つまり有名な山はいくつもある。

価格競争のみで勝負していたら、一番安いところにお客様をとられてしまう。山は自分の高さのかさ上げをすることはできないけれど、なまじっかビジネスは、かさ上げも、値下げもできてしまう。しかし価格競争の先にあるものは、商品やサービスの価値自体の低下だ。特に大手でなければ、価格競争では体力の差で勝負はできない。

「ナンバーワン」じゃなくても、他とは違う「オンリーワン」を築きあげることが、勝ち残っていく術(すべ)。ちなみに、日本で二番目に高い山は「北岳」。去年の蓮舫議員の「二位じゃダメなんですか?」ではないけれど、他の名山のように、標高が二位ですらなくても十分に戦い方はあるということですね。