総括 !! 『John Lawrence Sullivan 』

kibby2007-02-03

メンズのミラノ・パリコレクションは終わり、
そろそろ東京コレクションですが、
ジャパンブランドは…


'06年11月から12月にかけて、当ブログにおいて、
『ジョン・ローレンス・サリバン』を5回取り上げました。
 ・2006-12-01 友人に着せてみる【ジョン・ローレンス・サリバン】
 ・2006-11-30 タグの話【ジョン・ローレンス・サリバン】
 ・2006-11-28 「ジョン・ローレンス・サリバン」【パンツ・サイズ編】
 ・2006-11-27 「ジョン・ローレンス・サリバン」の第二弾
 ・2006-11-24 「ジョン・ローレンス・サリバン」のJK


それから2ヶ月ほど経ち、
モードに私も幾分か慣れはじめてきました。


従いまして、前に取り上げたときと、
モードのフィッティングに関する考えも変わってきているので、
そこを詳しく取り上げようと思います。



●JKサイズの話

http://d.hatena.ne.jp/kibby/20061201
ではジャケットのサイズの関して、非常に分かりにくい考察をしておりますが、
シンプルに考え直そうと思います。


ジョン・ローレンス・サリバンのサイズ表記は、
「34,36,38」というものであり、これは
英国サイズの表記になります。


日本サイズに照らしあわせると下記の通り
英国サイズ  34  36  38 
伊サイズ   44  46  48
米国サイズ  S  M  L
日本サイズ  4号  5号  6号


ターゲットとしても20才前後が主な購買層だと思う。
彼らの体形を見ても、Y体を超えて、J体の人が多くいる。
つまりアンガールズ体型です。そうすると必然的に、
ジョン・ローレンス・サリバンは物凄い細身になる。


以上踏まえて、サイズ「38」ならば、Y6かJ6の方、
つまり身長175前後で、ウェスト 〜80の方が適しているのではないかと思う。


ちなみに私は身長からすると「36」なのかもしれないが、
かなり肩幅があるので、「38」を選びました。
「36」も試着したのですが、やはり肩がキツかったです。
サイズあげたものの着丈などは気になりませんでした。
ただ袖は…、っということで↓


●袖丈のハナシ (→ 対策法)

JKサイズ「38」ならば
前述の通り、身長175前後になるわけだが、
従って、私のように168cmの人間が着用すると、
(反身ないし姿勢が良いので、人は必ず170と言われますが)
袖が長く感じるのは当然である。


しかしながら、
比較的に長い袖丈であることは、変わりないと思う。
基本的なテーラードと比較しても3cmは長いと思います。


その理由として、ジョン・ローレンス・サリバンのJKは、
肩幅も狭く、腕の作りも比較的細い。
そのため、袖丈が普通のJKより、長くなっているのかもしれない。


・肩幅が狭いと袖の出発点が内側にずれる。
・袖が細いとインナーにぶつかる部分が増え、
 上に上がりやすくなる。
 (インナーがTシャツだったりすると、ストンと下に落ちるので、
  より袖が長く感じるかも)
・今の若い方は腕が長い。


http://d.hatena.ne.jp/kibby/20061124
でも述べた通り、袖のツメの修理は袖山からツメるしかないわけで、
これはかなり大掛かりな修理であり、袖の振りも若干変わるので、
私はあまりオススメしたくないのだが、
これをどう対処したらいいか模索していたところ、
ふとしたところに答えがありました。


めくればいい


これは、レディースブランドの方に教えてもらった着方で、
その方はニューヨークコレクション系のブランドに勤めている方で、
そのブランドはテーラードに強く、その着こなしを伝授してもらいました。


そう「めくればいい」。やはり、
めくり方にもテクニックがいるようで、
本切羽を二つほどはずして袖をめくるのがいいらしいです。
(右上の写真では実際にめくっています。赤丸参照)


僕的には、斜めにめくった方がキレいに決まると思います。
また、ネクタイを締めた完全武装スタイルでは
まだやらない方がいいと思います。


この「めくる」という着こなしかたは、
今のメンズ・テーラードの着こなしでは若干タブーです。
ですが元々本切羽というのは、めくることを前提として作られており、
歴史的にはなんら問題はないのです。
そういえば、昔『レオン』のイタリアでのスナップ写真で、
このような着こなしをしているオヤジがいたような気がします。



●スラックスの直しの結果は

http://d.hatena.ne.jp/kibby/20061128
で結局わたりをいっぱい広げたわけですが、


おそらく1cmはわたりがだせなかったものの、
ふとももの太い私の履き心地としては、だいぶよくなりました。


しゃがんだりする動作が多いとかなり恐いですが、
オシャレスーツなので、そのような体勢になることはあまりないと思います。


PS: 『品番:7E3130020124/T44/C900』
  http://d.hatena.ne.jp/kibby/20070202
  の続きは、明日2月4日(日)付けにアップします。