― 「あっ!大事な洋服が、ほつれちゃった」 ―

スーツに限らずお気に入りの一着を、何かに引っかけたりして、写真にように糸がほつれて、ぴょんぴょん出たりした経験がありませんか?こういう場合、絶対にその出ている糸を切ってはいけません。生地というのは、糸の集合体です(タテ糸×ヨコ糸)。なので、下手に切ってしまうと、ぴーっと糸が抜けてしまい、逆に目立ってしまうことがあります。ということで本日は【新人アパレル販売員のために 第一弾】として“ホツレを直す方法”です。

こういう場合は、ぴょんと出た糸を引っ込めます


まず、縫い針に糸を通し、そのまま糸が出ている箇所に針を通します。そのまま反対側(もしくは反対側から表側)に通して、抜くと、縫い糸の摩擦でスルスルっと、出ていた糸が引っ込みます。非常に面白いです。


また、この「糸を通した縫い針」を通す方法の他に「ほつれのん」を使う方法もあります。「ほつれのん」とは、縫い糸を通す穴が無く針で、かわりに途中からヤスリ状になっており、この摩擦によって糸を引っこめるという補修針です。この針は、販売現場において非常に重宝され、お持ちになることをオススメいたします。また、この「ほつれのん」に限らず、他にも同じような補修針は、オカダヤなどの専門店にて取扱っているので、是非。http://item.rakuten.co.jp/laku/misuya_iroiro_04/


【注意1】針は、人命に関わるものなので、その取扱いは慎重に。ヤカタによっては、私物の針の持ち込みを禁止しているところもあります
【注意2】ホツレた部分の補修には、どの針を使うにせよ、ある程度コツもあります。また、素材によっては逆にホツレが広がってしまうこともありますので、お客様の品物を補修する場合には細心の注意を払うこと。まずは自分の服で試して、針の使い方を練習することをオススメいたします

(ジャケット:ジョン・ローレンス・サリバン 08A/W http://www.john-lawrence-sullivan.com/)